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【アルゼンチンワインとは】
1.アルゼンチンは、世界5位の生産量を誇るワイン大国
南米大陸の南半分、南緯22度から55度にあるアルゼンチンは、371万km2の国土をもちます。
西に連なるアンデス山脈、大西洋に面した長い海岸線、広大な牧草地、森林があれば乾燥した砂漠地帯もある、多種多様な自然と地形のあるまさに風光明媚な国です。
首都は、ブエノス・アイレスで、人口4,000万人、23州の州から成ります。
アルゼンチンワインは、アンデス山脈の麓に228,575haものぶどう畑があり、ワイナリー数は1,300個と、世界第5位の生産量を誇ります。
自国内の消費も、世界第7位のワイン消費国です。
また、輸出向けにワインを造るワイナリーが、約20年間で15倍、ヨーロッパの醸造家やコンサルタントの進出でアルゼンチンワインが見直され、輸出額は8億4,700万ドル(約680億円)とワイン輸出大国となりました。

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2.アルゼンチンワインの歴史
アルゼンチンのワインの歴史は、
1551年スペインの植民地政策によって、 ヴィティス・ヴィニフェラが持ち込まれたのが始まりです。
19世紀中頃には、ヨーロッパからの移民によって、新しいぶどう栽培技術、
そして様々な品種がもたらされました。
また、鉄道網が国中に伸び、国内での流通も盛んになりました。
1990年代、ワイン産業の近代化が進み、新技術や近代的なワイン醸造と
ワインの品質管理の導入がされ、また、海外からの投資による新しい市場の開拓もされました。
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■アルゼンチンの代表ブドウ品種
赤ワインの主要品種は、今や世界で評価の高いマルベック、カベルネ・ソーヴィニョン、ボナルダ、シラー。
白ワインはシャルドネ、ソーヴィニョン・ブラン、そして今注目の固有品種トロンテスがあります。
赤のマルベック、白のトロンテスが、アルゼンチンワインの海外市場進出における大きな武器となっております。
■赤ワイン品種 |
マルベック:24379 |
ボナルダ:18435 |
カベルネ・ソービニヨン:17694 |
シラー:12396 |
メルロー:7414 |
テンプラリーニョ:6385 |
ピノ・ノワール:1318 |
バルバーラ:825 |
タナット:505 カベルネ・ブラン:495 |
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■白ワイン品種 |
ペドロ・ヒメネス:14059 |
トロンテス:8215 |
シャルドネ:5747 |
シュナン・ブラン:2949 |
ユニ・ブラン:2587 |
ソービニヨン・ブラン:1762 |
ヴィオニエ:617 |
リースリング:104 |
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アルゼンチンワインの美味しさの秘密
- 1.もともとブドウ栽培にこれ以上ないくらい適した気候!
- アルゼンチンのワイン産地では、昼は太陽がさんさんと降り注いで夜は涼しいという、ワイン作りに最適な条件がそろっているのです。雨が少ないので、アンデス山脈からの清らかな雪解け水を利用した栽培が行われており、ブドウの病気も少なく健康で味のバランスが取れた美味しいブドウが出来るのです。
- 2.アンデス山麓の高い標高でのワイン造り!
- アルゼンチンの近年注目されている高品質ワインは、メンドーサに代表されるようにアンデス山脈の標高600mから1,000m以上にもなる涼しい場所で作られています。アンデスから吹き降ろす風がブドウの病気を退け、日照量が多く朝晩の寒暖差が大きくなります。朝晩の寒暖差が大きいのは人間にとってはこたえますが、ぶどうにとっては最高!寒いだけではぶどうが甘くならないし、暖かすぎると熟しすぎてぼんやりした酸味のない味になるのですが、味のバランスが取れた最高のブドウとなります。
- 3.ヨーロッパから持ち込まれたワイン造りのノウハウと資本!
- すでに述べたように、アルゼンチンではブドウ造りに最高の気候条件がそろっています。その条件を生かした品質の良いワインを作るには、ワイン醸造の知識や技術だけでなく資金も必要です。アルゼンチンのテロワール(風土)のポテンシャルに気づき、可能性を見出した世界の有力企業や世界的ワイナリーやワインの醸造家たちが1990年頃からこぞってアルゼンチンに進出し、その技術や知識に加え、設備投資を行いました。その結果、みるみる品質が向上し、世界から注目されるようなワイン産地へと成長していったのです。
アルゼンチンではその最高の気候条件の下で多くの品種の栽培に成功しています。生産者ごとにその違いを飲み比べてみると、より楽しさが増すことでしょう。
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